ギリシア写真展
日時 2025年9月18日(木)~21日(日) 10時~16時
ご来場ありがとうございました。
ご来場ありがとうございました。
ギリシアと聞いたとき、人は何を連想するだろうか?
私は映画「300(スリー・ハンドレッド)」を思い浮かべる。
古代ギリシアの、都市国家スパルタとペルシア帝国の戦いである。
その話をする前に、古代ギリシアの話から始めよう。
古代ギリシアは、複数のポリスと呼ばれる都市国家の集合体国家であった。 しかも、そのポリス同士でも争いが起き、決して一枚岩の国家ではなかった。 古代ギリシアは、ヨーロッパのみならずアジアにも影響を及ぼし、世界規模で文化を広めた特異な文明なのである。 特に、その都市国家の集合体としての形態は、国家の概念を越えた独自の存在として近隣の諸国に影響を及ぼしていた。
都市の集合体と書いたが、古代ギリシアは多くの都市国家の集合体としてギリシアという国家を形成していた。 ギリシアは現在のわれわれの認識からすれば、一つの国家として認識されることが多いが、実際には複数の都市国家が集まって形成された社会であった。 この都市国家のあり方こそが、ギリシア文明の特徴を際立たせている。 古代ギリシアの国家形態は、現代の連邦国家と似ているように見えるが、実際には大きく異なっている。 それでは、古代ギリシアの「都市国家の集合体」と、現代の「連邦国家」の違いについて考察して見よう。
【主権について】
古代ギリシアの都市国家(ポリス)は、それぞれが独立した主権を持ち、自律的に国家運営がなされていた。
一方、現代の連邦国家では中央政府が存在し、州政府や地方政府(都市国家にあたる組織)といった下位の統治機関が、
一定の自治権を持ちながら、統一国家の枠組みの中で運営されている。【統一性の有無】
古代ギリシアのポリスは共通した文化や言語を持っていたものの、統一された政府や国法は存在しなかった。
そのために、ポリス同士は戦争をしたり、同盟を結んだりしながら関係を構築していた。
一方、現代の連邦国家は、中央政府のもと統一された制度と国法のもとで国家運営がなされている。【国防・外交政策】
古代ギリシアでは、ポリスごとに独自の軍を有し、個別に戦争への対応を行っていた。
ポリス間での戦争も頻繁に起きていた。一方、現代の連邦国家では、国防や外交は中央政府が統括し、国家としての統一的な運営が行われている。以上のように、古代ギリシアは統一性を持たない独立した国家運営の集合体として運営され、それぞれのポリスが独自の国家運営を行う一方で、 共通の文化圏を形成する運命共同体として存在していた。
【現代のギリシア】
現在のギリシアは、魅力あふれる歴史遺産の宝庫であり、多くの観光客が訪れる国である。
ヨーロッパの南東部に位置し、美しいエーゲ海に浮かぶ数多くの島々や、紀元前の古代ギリシアを偲ぶ遺跡が残され、大切に保存されている。
そのため、旅人にとって非常に魅力的な場所となっている。
首都アテネには、アクロポリスと呼ばれる高台があり、その頂には白亜のパルテノン神殿がそびえ立つ。
夜になるとライトアップされ、その幻想的な姿が旅人の心に深く刻まれることだろう。
その美しさに魅了され、もう一度この街を訪れたいと願う人も少なくない。
古代ギリシアでは、神域としての神殿を中心に構成される場所をアクロポリスと呼んでいた。アテネのアクロポリスでは、1865年に旧アクロポリス博物館の建設に伴い、大規模な発掘が行われた。 1975年からは大規模修復プロジェクトが開始され、古典的な状態への復元作業が進められた。 しかし、その後、過去の修復作業の一部が適切ではなかったことが判明し、新技術を導入した修復作業が現在も継続して行われている。 その過程で、重要で壊れやすい彫刻類などはアクロポリス美術館に移され、現代の人々がその貴重な文化遺産を間近で鑑賞できるようになった。
ギリシアには、アテネ以外にも多くの世界遺産が存在している。 古代ギリシアの神託所として名高いデルフィの考古遺跡には、アポロン神殿や劇場跡などが残されている。 また、古代オリンピックが開催されたオリンピアでは、ゼウス神殿や競技場跡などを見ることができる。 さらに、奇岩の上に建てられ、まるで天空に浮かんでいるかのような修道院群が特徴のメテオラや、ヨハネ騎士団によって築かれたロードス島の城塞都市も訪れる価値があるだろう。 加えて、映画「300(スリーハンドレッド)」で有名なテルモピュライの戦場跡も、歴史愛好家には是非一度は訪れて欲しい場所の一つである。 このように、世界遺産や歴史的な名所が宝石のように散りばめられた魅力的な国、それがギリシアなのである。
出典:
「ウィキペディア」、
「ギリシャ文化省の公式発表(1975年開始)に基づく」、
「ユネスコ世界遺産センターの資料を参照」、
「 Warner Bros. Pictures, 2006年」
写真展の歩み
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